3年で2台油圧ディスクブレーキ搭載自転車で通勤して感じたこと・気づいたこと

自転車

私が3年間、油圧ディスクブレーキを採用したクロスバイク、グラベルロードで通勤して経験したことや感じたメリット・デメリットなどを紹介します。

油圧ディスクブレーキの特徴

簡単にスポーツ自転車の油圧ディスクブレーキの特徴を箇条書きにすると…

  • リムブレーキよりも軽いブレーキタッチで良く効く
  • 雨や悪路でも安定した制動力が得られる
  • まだまだ珍しい機構なので、自転車の知識のない人に話すと、話のタネになる
  • ディスクローターとキャリパーのクリアランスがリムブレーキに比べてシビア
  • キャリパーブレーキと比べて消耗品の単価が割高という”イメージ”
  • メンテナンスに新たな知識が必要
  • カーボンホイールの場合、ブレーキの熱による変形が無い、カーボン専用ブレーキゴムが不要

実際に通勤に使って思ったこと

ディスクローターの曲がりに注意が必要

こちらどういうことかといいますと、リムブレーキではホイールのリムとブレーキゴムのクリアランスは左右5mm程度以上はあり、ホイールの左右の振れがよっぽど大きくない限り走行中に接触することはありません。

しかし油圧ディスクブレーキのディスクローターとキャリパーの制動部のクリアランスは左右で1mm以下です。

そのため、見た目でわからないくらいのディスクローターの変形でも走行中に微小なブレーキがかかることがあります。

走行中に等間隔で”シュッシュッ”と鳴り、なかなかリムブレーキ使用時とは異なり不快です。

この現象は2年乗ったクロスバイクで発生することがあり、悩んだ時期もありましたが、2台目の現在乗っているグラベルロードでは発生していません。

この違いですが、クロスバイクの時はホイールの固定方法がクイックリリース、グラベルロードはスルーアクスル方式を採用しており、クイックリリース方式では、ディスクローターとキャリパーのシビアなクリアランスに対してホイールの取り付けが非常に難しいのではないかという持論です。

ですので、油圧ディスクブレーキ採用車で積極的にお勧めしたいのは、スルーアクスル方式を採用している自転車になります。

メンテナンスを自分で行う場合の注意

私は自分でなんでもやってみようという性格なので、油圧ディスクブレーキのフルード交換は自分でやります。

自分でやって失敗したこととしては、オイルをキャリパーに付着させてしまったことがありました。

拭き取ればそれで大丈夫だと思いきや、実はブレーキパッドに油分が付着すると、パーツクリーナーなどで洗浄したとしても、ブレーキ時に強烈なブレーキ鳴きが発生します。

可愛げな”キー”程度ならまだ我慢できますが、完全停止するための減速をすると、原付のホーン程度の音量で”ギィィィィ”となります。歩行者の方はびっくりしてこちらを振り向くほどです。

オイルがブレーキパッドに付着してしまった場合は、あきらめて新しいブレーキパッドを購入して取り付けてください。

パーツクリーナー等の脱脂作業で一時的には鳴きが収まりますが、帰ってくる頃にはきっと爆音になっています。

予備知識と知っておくといいかもしれないですね。

雨の中での通勤では最強

上の特徴でも書きましたが、雨の中でブレーキをかける場合、リムブレーキよりも圧倒的に安全に減速できます。

大学生時代、リムブレーキのロードバイクで山道を走行していた時、ゲリラ豪雨が降る中で下らないといけないシチュエーションがありましたが、本当に生きた心地がしなかったです。

雨でなければ制動距離1m以内に止まれるくらいのフルブレーキをしても、完全に止まるには10mくらい必要なんじゃないかという減速具合だったのをよく覚えています。※イメージです

それにやっかいだったのが、路面が雨でビシャビシャだと、たとえ晴れていてもブレーキの利きが悪いところでした。どうしても泥はねでリムに水がついてしまうんですね。

そんな経験のある私ですが、油圧ディスクブレーキの自転車に乗ってからはどんな土砂降りやゲリラ豪雨でもブレーキの心配はなくなりました。ただ、いくらディスクブレーキとは言え完全に乾燥しているときよりは制動距離はどうしても長くなりますが、それでも下り坂でも安心して走れます。

自転車に詳しくない人に油圧ディスクブレーキの自転車に乗っているというとウケがいい

油圧ディスクの技術自体は、自動車やバイクで成熟していて知れ渡っていますが、自転車に導入され始めたのはここ10年くらいで競技用ではなく一般の人が買える値段のコンポーネント(アルテグラ,105)として世に出たのがここ5年程度ですので※マウンテンバイクに関してはロードよりも全然早い

自転車に油圧ブレーキがついていると話すと、自転車の知識がない人であればほぼ100%驚かれます。

※ただし、ディスクブレーキ自体の知識すらない人にこの話をしても逆に反応は薄いです…

キャリパーブレーキと比べたときの消耗品の違い

まずキャリパーブレーキの場合、制動部のブレーキシューは純正のシマノ製なのか、スイスストップがいいんだ、カーボンホイールだから専用のブレーキシューが必要で…などなどあると思います。

選択肢が多い分、予算や状況に応じて選択する必要があり若干面倒ですが※それが楽しいというのもありますが..

ディスクブレーキの制動部は、材質がレジンなのか、メタルなのかの2つくらいの選択肢でそのどちらかを選んだうえで、自分のキャリパーに対応した型番を調べて終わりです。

カーボンホイールだろうが、鉄下駄であろうがパッドが接触するのはディスクローターですので迷いは少ないです。

値段の比較としては、キャリパーブレーキのブレーキシューの値段の開きが大きいため単純比較はできませんが、

Dura-aceグレードのカーボンリム用ブレーキシューが1台分で約5,000円

排熱用のフィンがついているレジンタイプのブレーキパッドが1台分で約5,000円

ということで、カーボンホイールなど取り扱いに注意が必要な高級ホイールを使う人にとってはもしかしたらキャリパーブレーキのブレーキシューよりも、ディスクブレーキのブレーキパッドのほうが割安になる可能性すらあります。

また、ケーブルやホース類の比較としては

テフロンコートのブレーキケーブル(インナーアウターセット1台分)で約3,000円

ブレーキホースは前後で5,000円オーバー

ブレーキフルードは1Lで約2,000円

ブレーキホースに関しては、アウターケーブルほど頻繁に交換するかといわれるとそんなこともないし、ブレーキフルードは1回分ではなく、複数回分なのでこちらも単純に比較はできません。人によって交換頻度も違うでしょうし。

ということで、イメージとして消耗品がワイヤー式に比べて格段に高いというわけではありませんので、そこの心配をしている人は安心して下さい。

ただし、キャリパーブレーキのブレーキシューくらいなら自分で交換できるけど、フルード交換はショップにお任せしよう。となると手間は若干増えるのかな…

ちなみにフルード交換の作業性に関しては、最初私がオイルをキャリパーに垂らしてしまったという失敗以外特にその後何回か作業していますが問題ないので、ワイヤー交換が自分でできる人は、道具さえそろえてしまえば自分でできるとおもいます。

まとめ

いかがだったでしょうか?実際に使ってみないとわからないのが油圧ディスクブレーキです。

失敗談も上で書きましたが、それを含めても私は通勤の自転車にクロスバイクやロードバイクを選ぶときはぜひ油圧ディスクブレーキ搭載車も選択肢に入れていただくことをお勧めします。

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