今回の記事では、前回までに学んだ変数と、簡単な計算を組み合わせます。
簡略化することによって、もっとコードがスッキリします。
覚えておくと絶対に役に立ちます。ただし、覚えていなくても
同じ式は実現可能ですので、必須というわけでもありません。
美しいソースコードを目指して学んでいきましょう。
python:式の簡略化の具体例
早速式の簡略化の具体例をお見せします。
x=30
x+=1
print(x)
x=30
x=x+1
print(x)
print(x)でコンソールにxの値を出力するわけですが、
上段の出力も、下段の出力も一緒の31です。
違いが見つかりましたか?
x+=1
x=x+1
この2行が違うところですね。
実は書き方の違いだけで、やっていることは同じです。
変数xに対して、1を足しています。
上段のほうが、変数を1回しか使用しないので
「スッキリ」した見た目ではありませんか?
ただし、この書き方がわかっていないと、
他の人が+=と書いたときに何をしているかわからなくなってしまいます。
ですから、知識としてこういう書き方があるというのは
知っておいたほうが良いです。
足し算以外の簡略化
足し算以外にも、簡単な計算に関しては
全て簡略化する方法があります。
以前学んだ単純な計算で扱った
四則演算はすべて簡略化可能です。
演算子と役割について表にまとめると以下のようになります。
計算の役割 | 使用する演算子 |
---|---|
足し算 | += |
引き算 | -= |
掛け算 | *= |
割り算(商を求める) | /= |
割り算(割れる最大の整数を求める) | //= |
割り算(余りを求める) | %= |
べき乗 | **= |
それでは詳しく具体例を使って学んでいきましょう。
引き算を簡略化
引き算は-を使いますが、
これを簡略化すると、
x=30
x-=1
print(x)
こうなります。
xから1を引いて、出力は29となります。
掛け算を簡略化
掛け算も同様です。
*を使って、
x=30
x*=2
print(x)
xに2をかけているので、60が出力されます。
割り算(商を求める)を簡略化
単純な割り算の場合は/で行いましたね?
x=30
x/=2
print(x)
xを2で割るので、15が出力されます。
割り算(割れる最大の整数を求める)を簡略化
割れる最大の整数を求める場合は、//を使用しました。
これも簡略化してみると、
x=30
x//=4
print(x)
xを4で割ると、7.5になるので、
最大の整数の7が出力されます。
割り算(余りを求める)を簡略化
次に割り算で余りを返す式の簡略化です。
余りを返すのは%でした。
x=30
x%=7
print(x)
xを7で割ると、商が4で余りは2ですね。
べき乗を簡略化
最後にべき乗の簡略化です。
べき乗は**で計算されましたので、
x=30
x**=2
print(x)
ちょっと数字が大きくなってしまいますが、
上記の計算で30の2乗が計算されます。
まとめ
今回は式の簡略化について学びました。
必須の知識ではありませんが、
今後ソースコードが複雑になってきた場合に備えて今のうちから
テクニックとして覚えておきましょう。
このテクニックによって、変数の書き間違えなどのリスクを減らすことができますので、
是非積極的に使ってみてください。
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