こんにちは。ホビーハッピーです。
今回は、みんな大好きジャンパーワイヤを自作してみる記事です。
「ジャンパーワイヤー」とはブレッドボードにさす導線です。
別名「qiコネクタ」だの、「デュポンケーブル」だなんて呼ばれますが
とりあえずよく電子工作で使われる取り外しが簡単なコネクタです。
大量に入っていてお値段もそんなにしないので、
今まで不満に思ったことは少ないのではありませんか??
ただ、今回初めて自作が必要になったのでジャンパーワイヤーを
自作することになりました。その時の内容をご紹介します。
オリジナルのジャンパーワイヤーを作る方法がわかる。
そもそもですが、ジャンパーワイヤーとはこんな感じの線です。ブレッドボードに挿すことで配線作業が一気にラクにある便利アイテムです。

ただ、このジャンパーワイヤー、どうやら正式名称が定まっていないようで、ジャンパーワイヤーと呼ぶのは間違っているみたいな話も聞いたような….
ただ、一般的にジャンパーワイヤーと呼ばれているので、今回もジャンパーワイヤーで統一しておきます。ジャンパーワイヤーはブレッドボードを使った電子工作で、絶大な威力を発揮するケーブルのことですね。
こんな感じでブレッドボードに挿すことで、はんだフリーで線が繋げられます。

初めてこの組み合わせを知った時は感動しました。はんだしなくていいので。このジャンパーワイヤーですが、今や消耗品の一部として、通販でも大量に安価で購入可能です。こんな感じでまとめ売りされています。
お値段もこれだけ入って1,000円しません。
完全に消耗品ですね。普通に電子工作していたら足りなくなったら通販で購入で足りるはずです。
ジャンパーワイヤーを自作しないといけなくなった2つの理由
では、なぜジャンパーワイヤーを自作することになったのか?
について説明してきます。
ジャンパーワイヤーを自作した理由①
こちらをご覧ください。

これはサーボモーターを最大16基つなげて、I2C通信でそれぞれバラバラに動かせる。という便利な代物です。
便利なのですが、もちろん16基すべてつながないにしても、そこそこの電気消費量がありますから、外部から5Vを入れてあげないとサーボモーターがまともに動きません。
そんな時にこれを作りました。

たんなるUSB⇔microBのケーブルを使って、+-だけをジャンパーワイヤー化したものです。
これがあれば、USB充電器などから給電できます。もちろん、ただ被膜をむいてつなげればいいのですが、もし+と-が通電中に触れたら….ショートしますから危険ですよね??
加工して先をジャンパーワイヤーにしておけば、ショートの心配はありません。
ジャンパーワイヤーを自作した理由②
2つ目の理由は、UABでPCと接続するためのケーブル作成です。

ちょっと特殊な話になりますが、Arduino pro mini
というArduinoの互換機を買ったときに、Arduinoへの書き込みをするUSB端子が本体についていませんでした。これだとPCと接続できませんよね?
本体にスケッチを書き込む場合は、こちらの変換基板を通してやります。こちらの変換基板にはUSB-miniBを接続する端子が付いていますから、この変換基板とPCをつなげてあげます。

この変換基板をどうやってArduinoにつなぐか?が問題になりました。
はっきり言って、この用途だと長いジャンパーワイヤーなんて必要ないですよね。
さらに、1本ずつのジャンパーワイヤーだと端子自体が干渉して、
うまく奥まで入らないピンも出てきました。
そこでこちらのようなジャンパーワイヤーを自作しました。

この自作ワイヤーがあることで、スマートにつなげることが可能になりました。こんな6連で1セットになっているジャンパーワイヤーなんて市場では販売されていません。需要ないですから…

用途なさそうだな..なんて思っていても意外と登場するタイミングはあったりします。ですから、自作できるように準備しておくことが重要になります。
ジャンパーワイヤーを自作するために必要なもの
それではジャンパーワイヤーを自作するために必要になるものをご紹介します。
電線

電線は別途用意したほうが良いでしょう。
オススメはこんな感じで場所を取らずに、使いたい分だけ使えるロールタイプです。
これだけあれば結構長持ちします。
電線の色を変えて使用できるので、見分けをつけるのにも最適です。
どうしてもロールだと単色で長いものが多いですが、これなら6色を少しずつ使えますから、
個人利用には最適です。
この線だと太いかな…と思うなら、一般的なジャンパーワイヤーと似たような線の太さのロールもあります。細いほうがいいなら、こちらをオススメします。
先端をかしめるための工具
導線はあっても、先端の金具をつけないとジャンパーワイヤーとして使えません。ペンチで頑張ってもいいのですが、専用工具があるので、そちらを使ったほうが早くてキレイにできます。

先端をかしめるには、写真のような特殊工具が必要になります。ペンチでもできないことはないですが、失敗する確率が上がります。初めから専用工具を買っておいたほうが後々便利です。
IWISS(アイウィス)
アイウィス(IWISS) 2.54mmピッチ 2550 QIコネクタ 13種セット オープンパレル端子 精密同時圧着ペンチ SN-28B + 620KIT
SN-28B + 620KIT
失敗するとやる気なくなっちゃいますよね….
先端の金具と保護カバー(部品)
次に先端につける金具のセットです。樹脂のカバーと、先端の金具がセットになっていて使いやすいです。金具は、オスのタイプと、メスのタイプの両方があるので、必要に応じてジャンパーワイヤーの作成が可能です。

先端をかしめる特殊工具とセットで販売されていることもありますが、もちろん単体で購入することも可能です。
ちなみにこの部品だけでもオスメス、それから6連くらいまでは作ることができます。さきほどのシリアル変換基板とArduino pro miniをつないでいたのは6連でした。

わたしは面倒だったのでセットで購入しましたが、すでに工具がある人はこの部品だけ入手すれば大丈夫です。
自作するときのコツ
自作するときのコツですが、
一発でかしめようとしないことです。
電線を金具に通してからかしめるわけですが、
どうしても工具で挟むときに金具と電線がずれちゃうんですよね….
ですので、一度外側のところだけちょっぴりつぶして、
電線と金具を仮止めしてやると作業性がグンと上がります。
詳しいやり方については動画にしていますので、
この動画を参考にしてください。
もちろんわたしが撮影と解説をしています。